結果としての事実だけを捕えること-2
厄介なのは、TVニュースのナレーション。
“視”からの情報と“聴”からの情報があいまって、ついつい誘導されがちになってしまう。
東京電力の株を保有する福島県南相馬市の桜井勝延市長の実名/固有名詞を出して、
脱原発の株主提案のまるで代表のように書いたナレーションもある。
彼は、放射線の恐怖を抱えて不安な日々を送っている住民たちから選ばれた首長なのだから、
脱原発を訴えるのは「至極当たり前の態度」だ。
「至極当たり前の態度」をわざわざニュースのナレーション原稿とするのはなぜか???
“NEWS”なのだから、当たり前のことだけでなく、めずらしい“NEW”で
もっと“ここが知りたかった”という発言や行動を取り上げるべきではないか。
(少なくとも、私はかつてプロデューサーやデスクからそんな言葉をよく言われた。)
賛成意見、反対意見、それぞれを併記して「公正中立」の体裁だけ整えたナレーションは、
これまた視聴者をやんわりと(そして新聞よりも明確に)欺いていると言える。
東電株主総会に関して、「明かなる結果としての事実」だけを捕えようとすると、
・株主総会が開かれた/6月29日
・開催場所
・参加人数
・開催時間
・討議・議決された議案の数/それぞれの賛否票数(%ではない)
・「脱原発」という文言の入った定款の一部変更の株主提案は否決された
・会社側の提案はすべて可決された/社内人事は了承された
・賠償問題が話された
以上なのである。
カテゴリーアーカイブ: Press room
PRESS ROOM:結果としての事実だけを捕えること-1
結果としての事実だけを捕えること-1
報道機関、特に新聞はその記事や社説から立場や意見が簡単にわかる。
そして、そうした立場から記事や社説を書くことがあって当然のことだ。
但し、「弊社は○○に賛成します」とか「この政策を支持します」といった
“はっきりとした立場表明”がなされていることが前提だろう。
(ご存じだったでしょ)的な態度は、「公正中立」の名のもとに読者を
やんわりと欺いていると言える。
東電株主総会の記事や社説を読み比べてみる。
見どころは、会長や社長の数ある発言の中から、どの発言をピックアップしているかという点。
例えば、以下の三つを比べてみるだけでもずいぶん違う。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011062990020320.html
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110628-OYT1T01270.htm?from=y10
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110629k0000m070165000c.html
Press Room:情報集めて『私たちにできること』をする
東日本大震災緊急支援
神奈川県のボランティアの皆さんが活躍中!
えほんをおくろう。えがおをおくろう。
東日本大震災で被災した子どもたちのために、
ユニセフ 『ちっちゃな図書館』プロジェクト
神奈川県のボランティアの皆さんが、東日本大震災で被災した地域の子どもたちのために、『ちっちゃな図書館』プロジェクトの作業に活躍しています。
ユニセフ(国連児童基金)の全面的な協力のもと、子どもたちやお母さんを中心に東日本大震災の被災者の方々への支援活動を展開している公益財団法人日本ユニセフ協会が、「子どもにやさしい空間」づくりの一環として実施している、被災地の子どもたちに日本全国の皆様の想いの詰まった「絵本」と「笑顔」を届ける『ユニセフ ちっちゃな図書館』プロジェクト。
先月26日の受付開始以来、本当にたくさんの皆さまから絵本や紙芝居、児童書をお寄せいただきました。(※本の受付は4月5日をもって終了いたしました。)
そして先日4日には『ちっちゃな図書館』第一便が、宮城県石巻市の避難所に到着。
現在も引き続き、ユニセフハウスおよび神奈川県ユニセフ協会において、たくさんのボランティアの皆さんの協力を得て、仕分け・発送作業などを行っています。
岡山県でボランティアの皆さんが準備に活躍中!
ユニセフ「バック・トゥ・スクール」キャンペーン
岡山県でも、ボランティアの皆さんが東日本大震災で被災した地域の子どもたちのために、ノートや文具のセットを送る準備に活躍しています。
4月に入り、学校再開に向けた準備が各地で活発に進められています。
ユニセフ(国連児童基金)の全面的な協力のもと、子どもたちやお母さんを中心に東日本大震災の被災者の方々への支援活動を展開している日本ユニセフ協会では、各地の小中学校の始業式に合わせた、子どもたちや先生方の文房具や学校用の備品などの提供を軸にした「バック・トゥ・スクール(学校へ戻ろう)」キャンペーンを準備しています。
その一環として岩手県の被災地の小中学生約16,000人に対して、新学期のはじまりと同時にノートと文具のセットを届けるべく、岡山ユニセフ協会および香川県ユニセフ協会のボランティアの皆さんが、準備作業を行っています。
(公財)日本ユニセフ協会 www.unicef.or.jp メディア・アドバイザリーより転記
最も危険な場所で-pray for workers in the Radioactive area
Dear brothers & sisters
please pray for those who are working in the radio-active front line.
最悪の事態を止めるべく、身を呈して必死に対応している職員の人たちの勇気と技術に祈りを捧げます。
ご家族の方々、想像を絶するご心配や不安の中で刻々を過ごされていると思います。
謹んで、非力ですが、エールを送ります。
後藤健二
政府のやるべき適切な事とは?
フランスのフィヨン首相は15日、福島第1原発事故の深刻化を受けて日本在住のフランス人の日本脱出を円滑に進めるため、航空大手エールフランスに臨時便を出すよう指示したことを明らかにした。
首相は議会答弁で「東京にとどまる必要のある者を除くフランス人に対して、帰国か日本の南部への避難を勧告した」と表明。首相によると、約5千人とされる東京在住のフランス人は、現在2千人強に減っているという。
首相は子どもなど優先的に帰国させるべき約280人について、災害支援で救助隊や人道援助物資を運んだ機体に乗せて出国させる方針を表明。
また被ばくによる健康被害を抑える「安定ヨウ素剤」の錠剤を1万個、在日フランス人用に運ぶとも述べた。
source:ParisKyoudou
Message for Friends worldwide
Dear Brothers & Sisters,
Thanks for your kind mention.
We are OK.
But government administration & Media do not provide enough & useful information.
That makes a kind of panic among the people.
I pray for people who lost family & love ones.
I also pray for people who are staying in very harsh condition “camp”.
sincerely,
INDEPENDENT PRESS
Kenji GOTO
+81-90-2458-2239
「最小不幸社会」とは?
単純に、不幸に最大も最小もあるのだろうか?
管首相の国連演説。いったい誰が書いたのだろう?世界の人たちには通じたのだろうか?
非常に抽象的でシンプルな言葉だけに、日本国民1人1人がよく考えるべきかもしれない。
ソマリア取材のインサイド・ストーリー
まさか、こんなところに書かれていたとは!
ソマリア取材のインサイド・ストーリー
“Somalia: JapanJournalist’s Surprise Visit to Puntland Capital”
http://allafrica.com/stories/200905070025.html
「逮捕された」と書いてありますが、複雑な気分にさせられます。
コメント /
- レインボー より:2009年7月6日
7/4、レインボープロジェクトのイベントに行ってきました。
あらためて、
誰か(発起人)の小さな思いから、いろいろな人々と繋がり、大きく発展するものだな~、と思いました。
共催の方々のお話、
若いミュージシャンの方々からも、その思いは伝わってきました。
そのほか関係者の方々、出店やブース、展示。
何かのチラシを配る人、飛び入りの人、
普通の参加者、通行人・・・
熱き仕事人や何かに熱い思いのある人、
そうでもない人、いろんな人がいて、
その場のすべてのモノや人を含めて、
なんだか自由で貴重な空間みたいな、集合体みたいモノができていたように思いました。
なんでも、こんな感じで出来て、何かを成せればいいなあ~と漠然と思いました。
今後の展開を期待しております。
ありがとうございました。
ソマリアインサイドストーリーは、
のちほど、じっくり頑張って読ませていただきます。
伊藤和也さんについて
皆さんへ
若者はたくさんの人に愛され続けます。
あなたの愛したその土地には、まだやり残したこと、やりたいことがたくさんあることでしょう。
でも、今この一瞬だけは眠りについて疲れを癒そう。
●
ペシャワール会は27日、伊藤和也さんがアフガニスタンへ行って働きたいと願う動機を綴った文章(03年6月15日付)を公表しました。新聞で読んだ方もいることでしょう。ここに掲載します。
私がワーカーを志望した動機は、アフガニスタンに行き、私ができることをやりたい、そう思ったからです。
私が、アフガニスタンという国を知ったのは、2001年の9・11同時多発テロに対するアメリカの報復爆撃によってです。
その時まで、周辺国であるパキスタンやイランといった国は知っているのに、アフガニスタンという国を全く知りませんでした。
「アフガニスタンは、忘れさられた国である」
この言葉は、私がペシャワール会を知る前から入会している「カレーズの会」の理事長であり、アフガニスタン人でもある医師のレシャード・カレッド先生が言われたことです。今ならうなずけます。
私がなぜアフガニスタンに関心を持つようになったのか。
それは、アフガニスタンの復興に関係するニュースが流れている時に見た農業支援という言葉からです。
このこと以降、アフガニスタンに対しての興味を持ち、「風の学校」(海外で協力活動をする青年を育てるNGO)の設立者である中田正一先生の番組、偶然新聞で見つけたカレーズの会の活動、そして、カレーズの会の活動に参加している時に見せてもらったペシャワール会の会報とその活動をテーマにしたマンガ、それらを通して現地にいきたい気持ちが、強くなりました。
私は、関心がないことには、まったくと言っていいほど反応しない性格です。
反応したとしても、すぐに、忘れてしまうか、流してしまいます。その反面、関心を持ったことはとことんやってみたい、やらなければ気がすまないといった面があり、今回は、後者です。
私の現在の力量を判断すると、語学は、はっきりいってダメです。農業の分野に関しても、経験・知識ともに不足していることは否定できません。ただ私は、現地の人たちと一緒に成長していきたいと考えています。
私が目指していること、アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に、戻すことをお手伝いしたいということです。これは2年や3年で出来ることではありません。
子どもたちが将来、食料のことで困ることのない環境に少しでも近づけることができるよう、力になれればと考えています。
甘い考えかもしれないし、行ったとしても現地の厳しい環境に耐えられるのかどうかもわかりません。
しかし、現地に行かなければ、何も始まらない。
そう考えて、今回、日本人ワーカーを希望しました。
「私は、現地の人たちと一緒に成長していきたいと考えています。」「私が目指していること、アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に、戻すことをお手伝いしたいということです。」 「子どもたちが将来、食料のことで困ることのない環境に少しでも近づけることができるよう、力になれればと考えています。」---
「隣人を愛する」というのは、こういうことだと思います。
皆さん、ことに『レインボープロジェクト』に参加してくれた皆さん、ジャララバードの子どもたちの絵を見て何かを感じとってくれた皆さん、私たちが考えなくてはいけない最も大切なことは、「ここで挫折してはならない」ということです。
同じ時代を生きる隣人への愛、将来この世界を生きていく子どもたちを想う愛・・・
若者よ、生きる意味を教えてくれてありがとう。
●
ご家族の方々へ、
心からご冥福をお祈りいたします。
ご心痛は察して余りあるものと思いますが、どうかご自愛下さい。
後藤健二
コメント /
- みず より:2008年9月5日
後藤健二さん、ありがとうございます。
頑張ります。頑張りましょう。
(私はレインボープロジェクト参加者です)
私が勤めている会社の価値観も変わりつつあると最近感じます。これは追い風です。・・・と私は思っています。
簡単にはいかないかもしれませんが、頑張ってみようと思っています。まだまだ模索の模索中ですが。
現地から、現場から、の生の声は貴重です。
私には考える材料になります。
勉強させていただいてます、これからもよろしくお願いします。
伊藤和也さんのご冥福をお祈りいたします。
ありがとうございました。
- 後藤健二 より:2008年9月17日
みずさん、
どうもありがとうございます。
「追い風」と感じるのは、いつもいつもご自身が意識を持って生きていらっしゃるからなのでしょうね。
知って考えることから行動へ-「模索の模索中」にでも私が何かお手伝いできることがありましたらぜひご相談下さい。
レインボープロジェクトは、皆さんが行動した結果、形作られたものなのですから。
勇気の出るメールを。ありがとうございます。
後藤健二
長井健司氏
ビルマ(ミャンマー)で、ジャーナリストの長井健司氏が取材中に亡くなった―。
タイのエイズ問題やその背景、エイズになった子どもたちが犠牲になっていく姿を、時間をかけて追い続けた長井氏。膨大に撮りためた地道な取材に、私は感動した。彼と「どうしても長い特集枠での番組にしたい」と語り合った。
そして、NHK教育のETV2001『急増するエイズ孤児~タイ 75,000人の子どもたち』(プロデュース:インデペンデント・プレス 2001年10月24日放送)という番組が実現した。
彼の執念が番組全体に静かに熱くみなぎる番組だった。
優しい笑顔、妥協のない視点、粘っこい取材・・・「迷ったら現場にいくこと」と書いたメモを、私は今も持っている。
安らかに。