映画&トークショウ・イベントのご案内です

●講演会のお知らせです。
映画とトークショウの盛りだくさんイベントです!

子供の情景とトークショウ
~映画の上映とアフガニスタンにまつわるお話~

11月14日(土)
午後2時    映画「子供の情景」 81分
午後3時30分頃  トークショウ~アフガニスタンの現状やニュースでは決して流れない子供たちのコト~

【出演】 ジャーナリスト 後藤健二
【主催】 宮本公民館
【企画・運営】 みやもと三百人劇場ボランティアスタッフ

【申込先(要予約)】
船橋市宮本公民館
電話 047-424-9840
住所 船橋市宮本6-18-1
JR東船橋駅徒歩15分
京成大神宮下駅徒歩5分
http://www.city.funabashi.chiba.jp/k-miyamoto/index.html

「子供の情景」 監督 ハナ・マフマルバフ
2007年/イラン・フランス合作/日本語字幕
日本語字幕:杉山緑/字幕監修:ショーレ・ゴルバリアン

ハナ・マフマルバフ 
1988年、テヘラン生まれ。7歳の時、父親でイランを代表する映画監督モフセン・マフマルバフの「パンと植木鉢」に出演。8歳で小学校をやめ、父の映画学校に学ぶ。8歳でビデオ短編「おばさんが病気になった日」を発表。
2003年、姉・サミラの「午後の五時」のメイキングドキュメンタリー「ハナのアフガンノート」をベネチア国際映画祭に出品。
世界三大映画祭コンペ出品の最年少記録となる。

下記はシネマジャーナル Web版特別記事『子供の情景』ハナ・マフマルバフ監督来日レポート(2009/3/22)より抜粋

http://www.cinemajournal.net/special/2009/kodomo/index.html

記事/写真:景山咲子

●アフガニスタンがより良い未来を持つには?

ハナ:私は政治家でもないし批評家でもありません。映画監督は、自分が目を大きく開いて、皆が見えなかったり、見えないフリをしているものを見せるのが仕事だと思います。思い出すのは、アフガニスタンの北部同盟司令官の故マスウードが言っていたのですが将来を説明できるのは政治家ではないということです。映画の中のシーンで、警官が車の通っていないところに立っていて「今、仕事してるから助けてあげられない」と言います。アメリカや世界は必要でない助けをしているのでは? 文化的に豊かになれば戦争も起こらないのではないかと思います。父が「アメリカが爆弾の代わりに本を落としていれば」と語っています

● 気になったのは、アフガニスタンで実際に戦争ごっこは日常としてあるのでしょうか? 脚本として作られたとしたら、あの子供たちの目が狂気の目でした。演出でそうされたのでしょうか? そうだとしたら、子供たちが後でトラウマになったり、いじめにあったりしたのではないかと心配です。

ハナ:実際、アフガニスタンでは戦争ごっこをしています。平気でやっていて、メンタルケアは必要じゃなかったです。アフガニスタン人じゃない私たちの方にメンタルケアが必要でした。あまりに世界がアフガニスタンの現状に目を閉じてしまったので、映像にしてみるとショックを受けてしまいます。ドイツで、70歳の女性の方に「あなたは何の権利があって、この映像を見せるのですか?」と怒鳴られました。「あまりにも西洋人が私たちに暴力を振るった後に目を閉じてしまったから、この映画を作ったのですよ。ちょっとだけ観てください」と私は言いました。その後で、「私は1つ間違いを犯しました。暴力を1つ見せてしまいました。でも、あなたたちはたくさん暴力を振るいました。あなたは暴力シーンに目を閉じたけど、アフガニスタンの5歳の子は、暴力を見なくてはならないのですよ」とも言いました。

受賞の数々・・・ 

サンセバスチャン映画祭審査員賞/ベルリン映画祭 クリスタル・ベア賞/ローマ映画祭 ユニセフ賞/アジア・フィルム・アワード最終作品ノミネート/テサロニキ映画祭 女性と平等の機会賞/モロッコ国際映画祭 特別審査員賞/モントリオール映画祭 革新の映画賞/東京都推奨/日本ペンクラブ推薦/社団法人セーブ・ザ・チルドレン推薦/財団法人日本ユニセフ推薦