ユニセフ「半世紀ぶりの支援」-東日本大震災 支援活動の記録-

東日本大震災から、間もなく二年を迎えます。
この度、日本ユニセフ協会では、2年間の活動を振り返る動画を作成しました。
ぜひ、ご覧ください。
 
1)2年間のまとめ(13分弱)
 http://www.youtube.com/watch?v=01Ie0IA0yNc
 
2)保育園・幼稚園再建支援プロジェクト(3分弱)
 http://www.youtube.com/watch?v=BFHeW7x82IQ
 
インデペンデント・プレスは、ユニセフの支援活動を記録する事に協力させていただきました。
広範囲に、緊急を要する大災害の支援を記録する事は、言葉ほど容易なことではありません。

支援活動が一番の目的ですから、記録は常に1人で行います。
被災した土地と人たちを眼の前に、何一つ、特別なことはできずに自らの限界を思い知らされる場面ばかりでした。

記録班の誰もがこみ上げてくる感情を抑え、ただ、ただ、必死に「記録する事」に取り組んで来ました。
私たちは今、未曾有の大災害を取材したという経験と、あの時に抑え込んだ感情を少しずつ思い出しながら、この地球のどこかで同じ空を見上げています。

【ユニセフ東日本大震災記録班】
後藤 健二:ヴィデオグラファー、統括ディレクター
石井 暁:ヴィデオグラファー
菊島 政之:ヴィデオカメラマン
村松 直:ヴィデオカメラマン、エディター
須田 卓馬:スチルカメラマン
三浦 麻旅子:スチルカメラマン
制作会社ビーパークの皆さん:サウンド、グラフィック他

[協力]
岩手県、宮城県のユニセフ・カーを事故なく運転してくれたドライバーの皆さん
岩手県、宮城県のユニセフ・カーを丹念に整備してくれた整備士の皆さん

最後に、ユニセフ東日本大震災 支援活動の記録/制作にご協力とご尽力をいただいた皆様、地元の皆様、そして子どもたちに、心より御礼を申し上げます。

ルポ:Rebuild Japan, spring

皆様へ、

宮城県女川町にある女川第二小学校と第四小学校の合同始業式&入学式の様子です。

ピカピカの一年生を迎えた新六年生の少年は、「この歌を送ります」と言います。

途方もなく長い復興への道のりにあって、これは小さな一歩かもしれません。

しかし、子どもたちの未来への確かな力強い一歩です。

http://www.youtube.com/user/UNICEFJapanNatCom#p/u/1/SPXpdj7s5s0

ポスト・プロダクション・ディレクター:後藤健二 エディター:村松直(ビーパーク)

Dear my brothers & sisters,

There is the voice from children who are “Back To School”. A boy, around 12 years old , said we present you our song. This might be a tiny step from returning to their normal life.  However, it is a difinite and strong step for their brilliant future.   

http://www.youtube.com/user/UNICEFJapanNatCom#p/u/1/SPXpdj7s5s0

post production director: Kenji Goto, editor: Nao Muramatsu (B-park. Inc)

特集 Special: Rebuild Japan

http://www.youtube.com/user/unicefjapannatcom

ユニセフ緊急人道支援の記録です。
ここから、子どもたちへの本当の支援が始まります。
日本の子どもたちも世界の子どもたちも、平等で同じ権利を持っています。
皆様、ぜひご覧ください。

Now here is braodcasting for emergency relief & activity of UNICEF on the ground.
These seem like a worldwide support just on the horizon for the children.

They have equal and same rights, No differences & No matter who are living In Japan or other place under any hersh situation.
Please, just look at our reportages.

取材・撮影・制作: 後藤健二、石井暁
report / camera / production: Kenji Goto, Akira Ishii
narita unit: Watabiki (Eiko inc.)

ルポ: Rebuild Japan

三月二十一日

3月21日 00:58
[石井暁 記者より通信] mail from Akira Ishii, journalist  
お疲れ様です。東北自動車道福島ジャンクション手前で検問。高速降り長くストップ。福島原発で放水活動した消防車数台が対抗車線を通るとの事。車両が放射線浴びてるので付近の一般車両は退避。チェルノブイリで、消化作業した車両を安全区域に出さず、その場で放棄してるのを思い出す。車内から見えず外から撮ろうとしたが、危ないので外出るなと言われ、知らんうちに消防車通り過ぎ、再びスタートし今徐行。到着が後三時間位。

ルポ: Rebuild Japan

三月二十日
ユニセフ・ソマリア事務所のオフィサー國井氏が仙台入り。
県庁の災害対策本部やみやぎ生協を精力的に回り、現状とニーズの把握に努める。
宮城県医療対策本部に詰めている医師たちは文字通り不眠不休、
五日間服も変えていない。知り合いの医師たちと旧交を温める間なく行った
医療保険に関する現状のヒアリングでは、人員不足、統制/コーディネーションのとれていない状況に
もう一週間もたっているのに…と険しい表情を見せる。
みやぎ生協の五十嵐さんの引率で本部に。ガソリンの無い中、自分の車で駆けつけてくれた五十嵐さんに感謝。
県下900か所以上の避難所、避難民およそ15,000人の情報を把握している同団体の横のつながり、組織力は希望の綱だ。
日毎に変わるニーズ。当初は、食糧と水だったが、現在は下着や衣類、子どもの精神的支援という。
逆に、避難所から自宅に帰り始めた人たちにとっては、ガス、断水が続く中、食糧と水が非常に貴重なものになっている。
人々の移動によって、生活環境が変わり、ニーズも刻々変化する。
人道支援で常に問題となること―需要と供給のマッチング―その難しさを感じる。
県庁の災害対策本部は、それぞれの組織/団体がひとつの大ホールにすし詰め状態にあり、ごった返しているが、
ひとつにまとまっていない感が否めない。
悲劇的なまでの経験ある人員の不足と、国、県レベルのリーダーシップの欠如…。

午後一時、岩手盛岡行きの高速バスに乗り込む。
災害派遣の自衛隊車両、救急消防車両は東京―宮城間より多い。

 

コメント

  1. 千珠 より:2011年3月24日
Rebuild Japan のタイトルに日本への愛が感じられてうれしいです。
yahoo usa も help Japanでした。

仙台は、人も医療も物資も潤沢に集まっています。
問題は、福島です。兵糧攻めです。
でも民間人は、だれもその事を攻めることはできません。
3回も放射能に苦しめられる日本はなぜなのでしょうか。
こういうときにこそ、国のリーダーの資質が問われます。
パホーマンスは、もう飽きました。
自己愛ではなく、自国のことを考えるリーダーが必要です。

ルポ: Rebuild Japan

三月二十日

20日、仙台市内。朝5:50 縦揺れ余震。昨晩も大きな余震。

昨晩一泊、松本さん宅にお世話になる。限りない感謝。

小さな自家菜園からとれた大根の煮物が信じられない美味しさだった。

庭で近所の人たちと会話する松本さんの声が聞こえる。

まだ朝の6時、人々は寝るのは早く、動き出すのは早い。

昨夕、支援物資の水は無事倉庫に格納された。だが、配給を予定されていた場所では水は足りているという知らせを受け、そのまま足りていない避難所へ転送する。被災地現場近くにウェアハウスを設置し、支援物資をそこにストックしていきつつ、最もニーズの高い場所に次々出して行く。この体制作りができつつある。

三連休の初日、泉インターチェンジ近くのショッピングモールに買い出しに来た人々。
無料バス、静かに並ぶ人たち、地割れたちバスターミナルや地下鉄の階段、駅前駐車場には一台の車も止まっていない。
整備されたゴーストタウン…。
どこかに似ていると思ったら、ハリケーン・カトリーナの後のニューオーリンズだった。

ルポ: Rebuild Japan

Rebuild Japan
三月十九日
震災発生から一週間、ユニセフの支援物資のコンボイに同乗して東北自動車道を北上中。
「災害派遣」の布を付けた自衛隊の車両と「わ」ナンバーで荷物を満載したバンが目立つ。
一方、南下してくるトラックが多い。支援物資や機材を届けて戻るのか-。
福島県内に入った途端、道路の状態が悪い。所々で補修作業をしている。
道路脇に残る雪。
陸前高田で仮設住宅建設のニュース。宮城あたりは生活(環境)支援のニーズが高まってきているのかもしれない。例えば、子どもたちへの学習や遊びの機会を提供することだ。支援物資のあるところと全くないところの格差が出てきている。未だ岩手は全体的に緊急物資の支援が必要のようだが。
意外にもSAは開いていた。肉まんとあんまんをほおばった。
宮城県に入った。白石川の手前。道路補修作業が大規模に、また間隔が狭くなっている。
蔵王パーキングエリア およそ4KM手前。「ここはひどいなあ、ちょっと揺れますよ」というドライバーの親切な声。長距離ドライバー歴13年、無精髭を生やして物静か。なかなかのイケメン。
BGMがマイケル・ジャクソン”Heal theworld”に変わった。