French photographer dies after Syria shelling

French freelance photographer Olivier Voisin, in a photo released by Reporters Without Borders (RSF). Voisin, who was seriously wounded on February 21, 2013 while working in Idlib in northern Syria, has died of his wounds after surgery in Turkey, the French Foreign Ministry said on February 24, 2013.

French freelance photographer Olivier Voisin, in a photo released by Reporters Without Borders (RSF). Voisin, who was seriously wounded on February 21, 2013 while working in Idlib in northern Syria, has died of his wounds after surgery in Turkey, the French Foreign Ministry said on February 24, 2013.

AFP – French freelance photographer Olivier Voisin, who was seriously wounded in Syria on Thursday, has died of his wounds after surgery in Turkey, the foreign ministry said.

“We confirm his death,” a ministry spokeswoman said on Sunday. Voisin, 38, had suffered head and arm injuries from shrapnel when a shell exploded near Idlib in northern Syria.

Turkish surgeons operated on Voisin on Friday in the border city of Antakya.

His pictures have been published in major French and British newspapers and he collaborated with AFP in January, providing about a dozen pictures from Aleppo.

Apart from Syria, he also covered news events in Libya, Somalia, Brazil, Haiti, Kenya and the United States.

Voisin was born in South Korea but was adopted by a French family.

危険地帯を現場取材するジャーナリストの死。そのこと自体に、私はあまり意味を見い出さない。

私たちは、現場ですれ違いざま、前から知っていたように情報を交換し合う。オリヴィエもそんな一人だ。そして、家族のように受け入れてくれるシリア人スタッフの人間関係の輪に入り、共有し合う。そうした現場のシリア人スタッフたちによって情報がもたらされる。戦場では、訃報もまた情報のひとつ。現場スタッフは、我々foreign journalists にとってかけがえのないfamilyなのである。ありがとう。

そしてオリヴィエ、心安らかに。お疲れさまでした。

後藤健二

 

 

 

ソマリア人海賊との再会(1)

彼は非常に疲れている様子だった。ほとんど瞬きもあまりせず、毛細血管が走るのがわかるほど大きな眼だが、わずかな精気しか見られなかった。肌の色も良くない。

私は、一番初めに食の話をしようと心に決め、忘れないように手の甲に「食」と書いていた。
ソマリアの食事は美味しい。地中海風だ。他のアフリカ諸国に比べて、味付けがしっかりしていて塩味やトマト味が洗練されている。
ガーリックを使っているような香ばしさもあったりする。ジャンキーさとワイルドさを兼ね備えた料理だ。日本の食事は、さぞかし軽くあっさりしているのではないだろうか。魚の煮つけなどが出た日には、味覚が違いすぎる。食は、体力にはもちろん、精神にも思考にも影響する。

私は、彼を質問攻めにして、ストレスを感じさせたくはなかった。私は、なぜ彼に会いに来たのか?と言う思いがよぎる。
そうだ、ただ話がしたかったのだと気がつく。勿論、海賊のこと、ソマリアのこと、故郷のこと、家族のこと、などよしなしごとを…時間の続く限り、陽の傾きに任せ、周囲が暑さを湛えたレッド・オレンジ色の空気から、藍いグラデーションをともなった漆黒に変わって行く時に任せて…。

私は、そう思った瞬間ソマリランドのベルベラにトリップした。
港には、内戦で半分沈み錆ついている輸送船があった。使い古して汚れた白いプラスチック製のテーブルとイスが雑然と置かれた屋外レストランで
Fish & Chipsを食べ、砂糖抜きの紅茶を飲んでいた。ここでは、Benson & Hedgesが軽い葉巻のように旨く感じられた。

一瞬のトリップ/旅だった。
接見室は寒い。彼は小さな震えから、ガチガチと歯のあたる音が聞こえるくらい大きく震えていた。
接見時間は15分。聞きたい事が山ほどある。余計なストレスをかけたくないと思いながらも時間は無駄にできなかった。

後藤健二

戦禍の中で暮らす子どもたちへ‐この週末!

 最終告知! 講演会『シリアの今』

投稿日: 作成者:



内戦が続くシリア。戦闘を逃れ多くの人が家を追われ、戦闘地域に残る人たちは政府軍と反政府軍の戦いのはざまで寡黙で困難な生活を強いられています。なぜ、こうなってしまったのか?解決の道はあるのか?最前線で見たシリアの人たちの姿をお伝えします。

『報道最前線 シリアの今』 国際ジャ-ナリスト 後藤健二 講演

日時 : 2013年2月24日(日) 14:00~15:30
場所 : 千葉市文化センタ- 9階会議室

参加御希望の方は、下記の千葉県ユニセフ協会へお問い合わせください。(参加費無料)

千葉県ユニセフ協会
TEL:043(226)3171
FAX:043(226)3172
E-mail:[email protected]
http://www.unicef-chiba.jp/

【セキュリティ業務のご案内】

アルジェリア人質殺害事件は、いわゆる「ジャパニーズ・アドバンテージ(日本人は西欧人よりも敵視されにくい)」は通用しない時代となったことを示しました。
もう二度と同じ悲しみを繰り返したくはありません。
しかしながら、実体成果を求められる事業の場合「危険だから行かない」となってしまうと、事業体の利益はもとより我が国の経済そのものを左右します。

セキュリティ対策、検証などに関してお考えの方は、ぜひご一報ください。
講習会やイベントなどを行う準備もございますので、お気軽にご相談ください。

英国セキュリティ会社のTYR Solutions社(http://www.tyr-solutions.com/)と協力関係にある弊社では、NHKをはじめ民間放送局の番組制作チームのいわゆる”hostile area”における取材・撮影活動の安全管理と評価(コーディネーションおよび同行)を行っております。メディア取材クルーの同行が多いなか、その取材対象となられる方々は一般の民間企業で働く方々をはじめ、国家・地方公務員である場合がほとんどです。そのため、メディア関係にとどまらず、海外で業務にあたられるすべての組織・人を対象に業務を遂行しております。

なんとかして、海外でご活躍になられている方々やご家族の日々の安心と信頼のお役に立ちたいと思っております。

後藤健二

 

Dear his exellency-

We think now the most wanted for Japanese media is to have the interview with his exellency President Baššār al-ʾAsad.
As you know, there is some unbalance media output information about Syria especially for most Japanese who like Syria and middle east region. I feel now the time has come we ask and listen the voice to understand details logically & seriously in Syria by the exellency president in Syria.
Kenji Goto

Heal the world, Heal the own.

マイケル・ジャクソンのメッセージ・ソング。この曲を耳にするたび、「自分は今ここに居て良いのだろうか?」と自問する。膨大な取材テープの中には、これまで取材現場で出会ってきた子どもたちの痛々しくも文句ひとつ言わずその場でありのままに生きる子どもたちの姿が収められている。彼らの表情を、姿を思い出す。私の前に自分の生き様を見せてくれた。どれも悲しい。私はそれらを世に問うことができているだろうか?いや、到底できていないのだ。 kenji goto

『シリアの今』講演会のお知らせ

内戦が続くシリア。戦闘を逃れ多くの人が家を追われ、戦闘地域に残る人たちは政府軍と反政府軍の戦いのはざまで寡黙で困難な生活を強いられています。なぜ、こうなってしまったのか?解決の道はあるのか?最前線で見たシリアの人たちの姿をお伝えします。

『報道最前線 シリアの今』 国際ジャ-ナリスト 後藤健二 講演

日時 : 2013年2月24日(日) 14:00~15:30
場所 : 千葉市文化センタ- 9階会議室

参加御希望の方は、2月15日(金)までに下記の千葉県ユニセフ協会へ
お申込みください。(定員60名、参加費無料)

千葉県ユニセフ協会
TEL:043(226)3171
FAX:043(226)3172
E-mail:[email protected]
http://www.unicef-chiba.jp/

皆様の御参加をお待ちしております。

 

ソマリア沖海賊事件の裁判員裁判 始まる

本日(1月15日)、ニュース番組や紙面で御覧になった方も多いと思いますが、全国で初めてとなる海賊事件の裁判員裁判が東京地方裁判所で始まりました。
2011年3月、日本から遠く離れたアフリカのソマリア沖で、日本のタンカーが海賊に襲われた事件、今後どのように審理されてゆくのでしょうか?難しい裁判となりそうです。

15日の初公判で、起訴された自称ソマリア生まれの男2人は「争いません」などと述べ海賊行為を認めましたが、一方で、弁護士は「日本で裁く事件ではない」と主張しました。
言語の違いも困難の一つになっており、2人が使っている「ソマリ語」は日本語の通訳が見つからなかったため、英語を挟んでの通訳によって進められました。

また、2人は自分の生年月日について「分からない」、職業について「最初は羊飼いをして、そのあと漁民になった」などと話しました。今回の海賊事件の裁判をとおして、現地の生活や事情について何か垣間見ることができるのではないでしょうか?

この裁判に取材映像や情報を提供しているインデペンデント・プレス、先日もソマリア国内の避難民キャンプを取材してきたばかりです。裁判の行方が気になります。

2013年最初のとても残念な演説

内戦状態に陥っているシリアのアサド大統領の演説は、徹底的に反政府勢力の掃討を改めて確認したに過ぎなかった。政治的解決はもはや不可能。強硬な姿勢を誇示したアサド大統領への反発は、これでさらに拍車がかかる。何か建設的な提案があるかもと思ってほぼLIVEで注目していたが、聞いてがっくり。憔悴感を感じる。けして、頭の悪い人ではないはずなのだが…、日本人のインタビューしてみたい K

1月3日 『池上彰の2013年を見に行く』

お正月の報道特別番組放送の御案内です。

2013年1月3日(木)夕方6時30分~夜8時54分 テレビ東京
『池上彰の2013年を見に行く
イスラムと中国 揺れる世界の問題の謎は歴史の中に隠されていた』


・池上彰が中国人から聞いた本音・驚いた話
・レバノンで見たイスラムの反米コールとは
・揺れる中東の現場 ヨルダンで会ったシリア人難民のおばさんの笑顔に
涙する大江アナ

インデペンデント・プレスは、取材・撮影に全面協力しています。
イスラム世界はどうなっているのか?
今、シリアはどうなっているのか?最前線取材映像もお届けします。
是非、御覧ください。