AMSTERDAM8:00AM NOW
It’s very cold and there is a big Tree in the DAM square. Men, women, and children in the street looks just ready to have Christmas day.
少年兵士取材のため、シエラレオネほか西アフリカ諸国へと日本を発ったのは、12月8日。
ヴァージン航空 VS901便 同日15:45 ロンドン着。
9日 Oxford circus にあるシエラレオネ高等弁務官事務所でビザ取得。6ヶ月マルチ、160ポンド(およそ35,000円!)体臭の混ざった事務所の臭い、現地語の混ざったクセのある英語、事務的だけど雑然としたスタッフの対応の仕方に、もうシエラレオネに着いてしまったような感覚を憶えた。自分の今の暮らしや共通の友人に関して会話を交わす彼らを見ていると、ここが紛れもない西アフリカ・コミュニティであることがわかった。
東京では手に入らなかったフリータウンへの便は、クリスマスへの帰省客でいっぱいで取れない。1月までウエイティングリストもいっぱいだという。残念。安い航空券を探すも見つからず。ただでさえ、物価の高いロンドンだが、ポンド高(1ポンド=211~220円)もあいまって金額がべらぼうになってしまう。円、ドル、ポンド、ユーロの価値が以前のように一定していない。同じ物でも金額が倍以上になることもある。自分の購入したい物やビジネスの内容によって、購入場所や仕事場所を変えていく必要があるのか。現代は便利になったのか?と感じるけれど、そうした差があるところには必ず経済が生まれる。この差のおかげでもうけている人たちもいるだろう、と思うと良いのか悪いのかは一口に言えないかも。現地への入り口をアビジャンに変え、安い航空券を求めてアムステルダムに移動することにした。
10日 ブリティッシュ・ミッドランド航空 BD101便 06:35 ロンドン発。チェックインカウンター混み合う。飛行時間1時間25分 1時間遅れでアムステルダム 9:55着。11日発のカサブランカ経由アビジャン行き航空券を購入。モロッコは悪い思い出があるのであまり立ち寄りたくないが、乗り継ぎだけだから大丈夫だろう。
11日 Ams.-Casablanca Royal Air Maroc 13:00-15:30 AT 0851->Casablanca-Abidjan Royal Air Maroc 19:00-23:40 AT 0533
ディーナは、今もパリにいるようだ。全く電話が繋がらないと思ったら、ファディがよこした電話番号は公衆電話のものだったようで、曜日と時間を決めて彼からディーナにその電話にかけているという。ディーナは電話もない場所に泊まっているのか。ファディ、もう少し早く相談してくれよお。バグダッドでは周囲から尊敬され、頼りにされていた英語の教師だった彼女。買物が好きで化粧品やアクセサリーやファッションにもうるさかった彼女が、今は亡命希望者 “Asylum seeker”として外国で貧しく不安な生活を送っている。彼女は電話を手に入れるお金もままならないし、ましてや西洋は生まれて初めての西洋だ。何とか力になってあげたいが、連絡がつかないことには動きようがないではないか。なんとか助けてあげなければならないと思う。”Half OK, Half not OK.”とさっきの電話でファディは言ったけれど、何がOKで何がOKじゃないのか、そこを彼女から聞けば対応のしようもあるが・・・。クリスマスだというのに、家族や友人と離れて本当にかわいそうだ。
神様、どうか彼女と彼女を支えてくれる人たちの傍らに、あなたがいて道を示してくださいますように。