非常事態宣言

Nov.8, 2004
企画書作成で夜が明けた。
ニュースをつけたら、「イラクで、北部を除く全土で非常事態宣言発令」という報。今後の取材計画にやや不安。先週末、サマラで連続爆破事件&米軍襲撃があったが、その余波だろう。暫定政権は、このままでは1月の選挙が行なえないと今後2ヶ月間非常事態宣言下におくとしている。1月の選挙に向けて、武装勢力の拠点となっている地域で、米軍は掃討作戦を行なっている。サマラの次はファルージャだ。ナジャフの時と同じように、米軍の包囲する中には入れないだろうな、とも思う。
そういえば、今年6月の主権移譲にあたって、非常事態宣言の取り扱いと宣言下における駐留連合軍の活動範囲、暫定政権の発令の権利や役割について、議論があったと記憶している。
また、多くの民間人の命が奪われるのか。ファルージャから避難してきた家族をインタビューした時のことを最近よく思い出す。父親の朴訥で真剣な表情、すがるようでもあり、また決死の覚悟もたたえたまなざし。開戦直前、クルド自治区に決死で逃げ出してきた一家の父親と同じまなざし。

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