批判

Nov. 3, 2004
タフな電話だった。
自分は瞬間湯沸し機みたいなところもあるし、物にあたったり、キレて暴力的になることもあるから、電話で距離をとるのは良かったかもしれない。

本当にこの人と付き合おうとするなら、やはりとことん言い合った方がいい。
気持ちを表現するというのは、少なくとも今の自分には大切なことだと感じる。
言いたいことがあっても言えなくなってしまうのは、なぜなんだろう?
その時に思っていることをなぜ、口にできないのだろうか?
自分に自信がないからだろうか?
その時の意見や考えを反芻せずに口にすれば、批判や意見の衝突が起こる。
批判されることや、意見の衝突に自分は慣れていない。
ひとことで言って「あまい人間」なのだ。
道のりは遠いな。

「頭数になる」ということを「プロのジャーナリストではない」と言われた。
「ジャーナリストの書くべき文章ではない」と。
その意見には耳を傾ける価値がある。
でも、今はそれでいい。
自分のこれまでのやり方やスタンスを崩して何かを見い出し、拾いたかった。
この歳になってくると、いろいろ経験してきたし、もう劇的に新しいことを吸収できるものではない。これまで見落としてきたものや見向きしなかったものの中から、手にとってみて磨き上げていくことが必要だ。まちがっていないと思う。

ブログ日記とは、妙なものだ。
日記といいながら、密室媒体ではない。
『ブルータス』では有名人らのブログ日記の特集をやっていた。
ブログ日記がすでに新しい活字媒体の形だとすると、その作法もあるのだろうか。

大統領選挙。ブッシュが嫌だと言っても、あと4年待てば自然といなくなる。「ブッシュが嫌だからケリー」というコメントをいくつも聞いているうちに、今ケリーになっても劇的に状況が変わるわけではない気がしてきた。

青年を迎えにきた父は、妻の手をしっかり握って力強く大股で歩いているように見えた。
何も言葉はないけれど、ひと段落ついたらどうか休んでください。
悔しくてたまらないかもしれない。でも、青年の死は、自分を含めて遠くで傍観する者たちの心と記憶に印をつけた。この印によって、何かの拍子に青年のことを思い出す。
兵士や報道関係以外でイラクで殺された他の人たちも同じく、そういう存在だ。

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