IRAQNA

午前中は、ホテル探し。最後まで反対するファディには、リサーチも兼ねていると説明して何とか押し切った。価格のネゴと、安全度の評価に彼の助けがあればいいなと思っていたので、手伝ってくれて助かった。

インターネット・カフェに近いという理由から、カラダ地区にした。日本大使館にも近いし、JENなどのNGOの事務所にも近いということに気がついた。これまで取材やロケで頭と体力を使い切った後に、しかも夜にしか来たことがなかったから気がつかなかったのかな。

ついでに、携帯を買った。戦争が終わって10ヶ月、ついに一般向けサービスIRAQNAが始まった。いつも思うけれど、携帯のサービスの名前やロゴマークはどこの国でも結構イケてる。なんでだろう?イードの後、2月7日から始まったというが、1月の時点では既に会社のオーナー向けとして限定的に800ドル~ 900ドルで売り出していた。アリハの社長は誇らしげにデスクの上にスラヤと並べておいていた。

ファディがためしに電話してみたら繋がらず、こんなに高いお金を出して買ったのに・・・とバカにされていたことを思い出す。携帯電話本体、SIMカード、30ドル分のプリペイドがついて、200 ドル前後~300ドル。ただし、SIMカードだけを買おうとすると150ドルとか言われる。基本的には3点セットで購入しなければならない。Nokiaのスタンダードやモデルは225ドル。仕事上、これからのことも考えてディーナにも持っておいて貰うことにした。機械オンチの彼女だが、携帯で話す姿は結構サマになっている。自分はNokiaの同じモデルを持っているし、パッケージも変わらない。「これは安いけどいいぞ」と言う店主の進めもあり、その店に1 セット残っていたSEGAMというフランスの会社のものにした。箱が”IRAQNA”独自のものだ。185ドル。作りは安っぽいが、何せ初モノである。やっぱり”IRAQNA”の箱入り&ファーストモデルってとこに価値ありでしょ。そういえば、日本で始めて持った携帯も一番安くて無骨なやつだったな。

ホテルのある界隈(カラダ地区)、取材予定の警察のある界隈(アダミヤ地区)はactive、ファディの家があるアル・シャーブ地区はまだ未整備。でも、そのうちすぐに整備してしまう気がする。

ブツブツ言いながら、ファディはサマーワへ帰った。エヤットの父親も同行。料理人として彼のチームの一員になる。彼はかつて80年代半ばにユーゴスラビアの会社で料理人をしていたそうだ。エヤットの現状について親に聞いてみたいと思っていたので、今回は会って話ができてとても嬉しかった。
家族といっしょに見送る自分は、なんだか変な気分だ。いつも逆の立場なのに。道中はもちろん、現場での彼らのチームの安全を心から祈る。

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