アル-ムサナ警察署2日目。
シーア派の聖休日「アシュラ」の最終日で祭日。イマム・フセインの死を悼むこの期間は、キリスト教で言えば受難節。何か起こっても不思議ではないと思っていた。
朝、起きて少し撮影するが、カメラを担ぐと目が回る。
7: 30勤務終了30分前、昨晩のフレッシュマンたちは、眠そう。疲れきった表情。24時間勤務の後、1日休みというシフト彼らへのインタビューは不可能と判断するディーナが来るまで少し休みながら、インタビューの準備。休みを取ったため、インタビューは何とか集中できそうだ。
フレッシュマン&先生へのインタビュー、とても興味深かった。先生役の警察官たちに対しても、教育の機会が必要なはず。彼ら自身も望んでいる。
インタビューのあと、カルバラ&カドミヤ地区で爆発事件があったことを知る。カドミヤ地区を見に行くことにした付近は封鎖、アダミヤ警察署のすぐ近くだったため話を聞きにいくアブドゥル・ラフマンがいた、米軍が封鎖しているから現場には近寄れないと言う。現場に行くチームがいたため、パトカーに同乗させてもらって、いけるところまで行くことに。
“Are you Muslim? You Muslim, OK?”と聞かれたため、”Yes”と答え、指輪をはずす。ピアスも取ろうとしたが取れなかった。
現場付近、パトカーを降りる。米軍とICDC、ICDCを縦列させて自分たちの前を行かせる米軍、従属的な風景、新イラク軍と新イラク警察、、、給料はどうあれ、自分だったら警察官の方を選ぶと思う。ティクリートで取材した青年のコメントを思い出す。米兵に「CJTC-7はあるか」と聞かれ”No”と答えたら撮影禁止と言われる。
「CJTC-7」ってなんだ?
しつこく現場にいて手持ちのまま回していると、他のクルー(エジプトのTV 局と思われる)がやってきて撮影し始めた。自分も担いで撮り始める。何もなかったように黙々と歩くシーア派教徒たち。カドミヤ・モスクに向かうシーア派教徒たちの流れについていく。モスク手前200メートルほどのところでボディチェックする教徒たち。警察と救急車以外立ち入り禁止日差しが厳しい、暑い、何か飲みたい。
ロイターや他のクルーもやってきて取材を始める、自分は撤収する。歩いてアダミヤへ向かう途中、タクシーをひろう。よかった。帰って休んだ方がいい。
中華レストランで昼食。久しぶりの中国茶は美味しかった。異文化に好奇心旺盛なディーナは喜ぶ、タラルは口に合わなかったようでほとんど食べられなかった。店構えは綺麗だが、味はかなり物足りない。
4時ぐらいから、ホテルの部屋で休む。衛星TV、ラテンのダンス音楽チャンネルが、なぜか今の自分に心地好くホッとした。体は大丈夫なのに、頭がボーっとする。何もできない、どうしちゃったのか、自分でわからない。
お湯が出ない、部屋を替わってもダメ。インスタントラーメンを買って、お湯を貰って作ってみた。懐かしい味。最初に2,3口は美味しかったが、すぐに飽きた。
明日、自分は大丈夫だろうか?