『こだわりライフヨーロッパ』
「孤児たちを家族のもとに ~モルドバ キシニョフ~」
NHKBS1 4月14日(水)午後11:30~11:50
再放送:NHKBShi 土曜 午後4:00~4:20
BS1 日曜 午前7:00~7:20
ヨーロッパの最貧国、モルドバ。ここで社会問題となっているのが、出稼ぎに行った親に見捨てられた子どもたち「出稼ぎ孤児」である。首都キシニョフの孤児院では、そうした子どもたちや子どもとともに夫から見捨てられたシングルマザーが暮らしている。市内の孤児院「ガバローチェの家」で、彼らを家族のもとに帰す活動をしているのは、院長のニーナ・ドドンさん。ニーナさんは、孤児やシングルマザーの家族や親せきを探しだし、親子が再び暮らせるよう働きかけや説得を行っている。また、院を出たあとも、子どもたちが、自活への道をたどっているか確かめて歩く。家族の暖かさを取り戻して欲しいというニーナさんの取り組みを追う。
番組HP=>http://www.nhk.or.jp/bs/eurkodawari/index.html
≪制作現場より≫
関わってくださったすべての方々、支えてくださった親愛なる方々に、感謝しています。そして、何よりモルドバの子どもたちに感謝しています。
心をこめて、最後の1分半にこだわって作りました。
みなさんにご覧いただければ幸いです。
後藤健二
コメント /
- 梅 より:2010年4月1
あっという間の20分でした。内容がとても充実していて、これまでの取り組み、これからの問題、簡単にでしたがきちんと表現されていたように思います。
モルドバの子供たちの4人に1人が孤児になっているという事実はとてもショックでした。すくには解決できない問題でしょうし、もしかしたら状況はもっとひどくなることも考えられるでしょう。でも子供たちのあの笑顔がきっと未来を明るくしてくれるはずです。またそう信じたいです。
これからも日本にいる私たちにはなかなか気づかない世界の現実を教えてください。応援しています。
- 後藤健二 より:2010年4月19日
貴重な感想をありがとうございます。いつの時代もどこにでも悲惨な状況はあります。けれど、私たちに課されているのは、「かわいそう」と悲嘆にくれることではなく、「きっと未来を明るくしてくれるはず」と「そう信じたい」と思うことではないかと思います。
一生懸命頑張りますので、これからも応援をどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。
- 花 より:2010年4月20日
親と子、姉と弟の面会の光景に、なぜ?という気持ちになりました。
自分もまだ子供の姉が、幼い弟と一生懸命に遊ぼうとする健気な姿と、
嬉しさと不安が混ざったような顔が特に印象に残りました。
・たくさんの人々の生活は、まとめて一気に大きな波に飲み込まれてしまっても、
それを取り戻すときには、まとめて一気にというわけにはいかず、
支援するには、個々へのきめ細かなケアが必要なのだと、その難しさ、もどかしさを感じました。
・私は、モルドバという国について知りませんでした。
このような生活を強いられている弱い立場の人々、子供達が、私の知る限りでもたくさんいて、
私の知らない世界に、更にまだまだたくさんいるのだと、改めて知らされました。
・私達が、その一人一人を知り、寄り添い、一人一人に面して何かしようとする事は難しい。
何かするにも、そこはまとめて考えざるを得ないと思います。
しかし一方、こうして番組を見ていると「子供たち一人一人の事情や話を聴きたい!」という思いになります。
・3ヶ月の内容を20分という短い時間にするのは、難しいことなのだと思います。
しかし、その短さに、よりその思い(「一人一人を知りたい!」)にさせられたような気がします。
・子供達の笑顔や瞳、視線が印象的です。
笑顔は本当にかわいい。
しかし、無邪気のようにも見え、何かを秘め、何かを訴えているようにも見えました。
・「こだわりライフヨーロッパ」という題名からすると、旅番組のようだと思いました。
文化を紹介する番組のようですが。
いろいろな番組や形で、このような事が多くの人に伝わっていけばよいなと思いました。
・自分(私)は、「家族」の大切をもっと知らなければならないと思いました。
以上、まとまりのない感想になり、申し訳ありません。
どうも有難うございました。
心より御礼申し上げます。
- プアナニ より:2010年4月20日
長期取材、大変お疲れ様でした。
「モルドバ共和国」今回初めて聞いた国名です。
そして孤児率・親の外国出稼ぎ率が25%という数字、
平均月収が円に換算すると15000円という安さに驚きました。
なぜ国がそこまで貧しくなってしまったのか?
自分は憤りすら感じました。
また、孤児になった弟:ロマ君2歳(名前が違っていたらスミマセン)と
姉(小2)は、両親が麻薬で逮捕された後、二人きりで暮らしていた
というから驚きです!
この別々の施設にいる二人に「家族の絆」を忘れさせないよう
働きかけている施設長や周囲の方々など、そして番組の最後の方には
姉が弟を思う気持ち、それぞれの思いが痛いほど伝わってきました。
どんなに国は貧しく、生活は厳しくともこういう心(希望)がある限り
、人は生きていけるんだな。。と思いました。
この国の子どもたち、また家族が一秒でも早く平和に暮らせることを
願ってます。
また色々教えてください。
応援しております。
- アキ より:2010年4月30日
もしよろしければ、個別でガバローチェの家やニーナ・ドドン院長にコンタクトする方法を教えてください。世界中の子供たちが家族と一緒に暮らせることを願いながら、今自分にもできることをしたいと思います。ガバローチェの家の子供の一人だけでも家族のもとへ返してあげることができないか、そのために私に何ができるか、それをニーナさんとお話する機会を得たいと考えています。
よろしくお願いいたします。
- 後藤健二 より:2010年5月6日
お返事が遅くなって申し訳ありません。
気になさっていたと思います。
彼らに個別でコンタクトするのは可能です。彼らも望んでいますし、とても喜びます。ガバローチェの家や他のセンターは、取材をした私も驚きましたが、とにかくインフラ不足。ほとんどゼロと言っていでしょう。それをまかなっているのは、彼らの子どもたちへの愛と情熱。真摯な奉仕の精神です。彼らは多くの仕事をボランタリーで行っています。待つだけでなく、自分たちから提案をしてくるポジティブさがあります。
金銭的なサポートとは言わず、本当に様々な形での支援や協力を待ち望んでいます。
実務的な問題は、「言葉」でしょう。彼らは、ロシア語かモルドバ語(ルーマニア語)しかできません。取材は、英語の通訳&コーディネータといっしょに行いました。
何を、いつ、どのような方法で彼らと接していきたいのか、たとえ小さく個人的な支援であっても、一番効果的かつ即効性のある形をいくつかアドバイスをさせていただけると思います。
お考えをもう少しだけ詳しく教えていただけませんか?
後藤健二
- kumakume より:2010年7月19日
モルドバに引き続き、エストニアの番組も拝見しました。
何故?
どこの国でも、いつの時代でも子供が犠牲になる。
言葉の壁、習慣の違い、それを繋げ様とする人の思い。
心が苦しくなりますね。
発信し続けて下さい。
知る事からではありますが、観て、心と考える力が必要だと思うので。
ありがとうございました。