急ですが、今夜NEWS23(TBS 23:30~)でアフガン&パキスタンルポが放送される予定です。
是非ご覧下さい。
コメント /
- 月 より:2009年3月21日
とても単純な感想をいうのは恐縮ですが、
後藤さんは本当にスゴイところ(現場)へ行っているんだな、と思いました。
ソマリアレポートで
「海賊対策より人道支援、食糧や医薬品を・・・」と言っておられました。
しかし日頃、目や耳にするものは論点が自衛隊派遣についてで、人道支援については極わずか。
人道支援より海賊対策、になってしまっているかのようでした。
国でも個人でも、外からの支援には多様なものがあり、
また、必要としている人々も多様な支援が必要で、
本当に必要な支援とは何なのか?と、そのときどきに見極めることは難しい。
現場も変化しているし、
また、それぞれの人や国が置かれた立場で出来る事や視点がどうしても変わることもあり、
主観や主張が過ぎると偏った対策や支援になってしまう。
私自身の小さな行動を考える上でも不安なことです。
しかし「本当の支援とは何なのか?」と言えば、それは多様なもの全部ということなのかとも思います。
見極められる人がいても、それを多くに伝える事は難しいことになってしまっているのは残念ですが
こうして現場を知った方が述べられる事は大変貴重で、
もっと多くの機会を持って頂きたい、そういう社会になっていけばいいと思いました。
どうも有難うございました。
- 後藤健二 より:2009年3月24日
月さん、
貴重なコメントをありがとうございます。
私自身、しばしば立ち止まって考えさせられるテーマです。
「本当の支援とは何なのか?」と。
その答えとして、一人の若者の言葉をかりたいと思います。
「私は、現地の人たちと一緒に成長していきたいと考えています。
私が目指していること、アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に、戻すことをお手伝いしたいということです。これは2年や3年で出来ることではありません。
子どもたちが将来、食料のことで困ることのない環境に少しでも近づけることができるよう、力になれればと考えています。」
アフガニスタン支援を続けるペシャワール会の故伊藤和也さんが現地赴任を希望した際の理由書に書いたものです。
相手と一緒に成長していくということ、長期にわたって相手と関わっていくということ、そして相手が心から望んでいることをお手伝いするということ。 私はこれが支援の基本的姿勢ではないかと考えます。
この姿勢を忘れなければ、月さんのおっしゃる「多様なもの全部」の具体的な中身が見えてくるように思います。相手の言葉に耳を傾け、本当は何を望んでいるのか?何を必要としているのか?を理解し、そのうち自分がお手伝いできることは何なのか?を相手に伝えることも大事です。そのためには、対話が必要ですし、協力し合える環境作りも不可欠です。
支援の現場は、費用の面だけ考えたらとてもシビアです。
求められるのは、継続なのではないでしょうか。一回こっきりで終わらせてしまったら、あっという間に風化してしまって、結局何も残らないことも少なくありません。
「それでも良い」という意見もあるかもしれませんが、それは支援ではなく単なるプレゼントだと思います。
難しい問題ですが、私たちが明るく考え行動すれば、きっと輪が広がっていくと思います。
また、メールしてください。
- 月 より:2009年3月29日
後藤さん、コメントをありがとうございました。
私は知りたい事を知るために、それらしき講演会やシンポジウム等を見つけては聴きに行っているのですが、「カレーズの会」のレシャード・ガレットさんの講演をたまたま見つけて昨日行ってきました。「カレーズの会」とは確かどこかで聞いたことがあると辿ったところ、故伊藤和也さんが以前に所属していたNGOだと後藤さんの以前の記事から分かりました。
まず、スクリーンに映し出されたのは「緑豊かなアフガニスタン」でした。「これかぁ~」と、日本の四季にも似た花や山の美しい景色に驚きました。会場からも声があがっていました。
「忘れないで!アフガニスタンを」と題し、レシャードさん自身が40年程前に来日されたときの話から、アフガニスタンの歴史から現状、医師としてNGOとしての活動内容や問題点、最後は米軍増強について意見した話まで、2時間でも足りないくらいにあらゆる話を具体的にして下さいました。
そのなかで何度となく出てきた言葉は、「対話」「継続」。
「まず出来る事は何ですか?」という会場からの質問には、「忘れないでいる、維持する、人に語る」でした。
長きにわたり日本に居ながら母国を思い、こうして気丈に語っておられることを思うと何とも言い難く、私の想像には及ばない気持ちであろうと思いました。
また母国のために活動する一方で、日本の医療にも尽くしてこられたことに頭が下がる思いでした。
後藤さんの下さったコメントをまた読み返してみました。
- 後藤健二 より:2009年4月2日
月さん、
とても大切で有意義な経験をなさいましたね。
そうした体験を周りの人たちとシェアしてほしいと思います。
けして難しく考えず、同じこの地球で同じ時代を生きているのですから、きっとみんなの心にもなじむはずです。少なくともこのHPを訪れてくれる方々には伝わるでしょう。
元気の出るお話をありがとうございました。